君と一番の恋をする


ドアを閉めて中に入ると、雨音はほぼ聞こえなくなった。

二人ともびしょ濡れで、ぽたぽたと踊り場に水滴が落ちる。

陸人くんが階段に座ったので、私も隣に腰掛けた。



「……あの」

「なんですか」


返事はそっけなかったけど、声色が優しい。私は少しそれに甘えて、尋ねてみる。



「どうして、私が屋上にいるって分かったの?」

「それ、は」



一瞬言葉に詰まった様子だったけど、すぐに口を開いた。



「……この際だから、全部言います。今日の昼に、あの……写真が広まってることを知って。先輩大丈夫かなって思って2年の教室に行ったら、いないって言われたんです。もしかしてと思って百合島……先輩を屋上に連れて行った奴を問い詰めたんです。そしたら、ここにいるって分かって……」



百合嶋さん……というのは、一番真ん中にいた子かな。分からないけど、なんとなくそうだと思った。



「あと俺、先輩に謝らないといけないことがあって」

「えっ、なに?」



戸惑いながらも問うと、陸人くんは俯きがちに答えた。