水瀬「莉子最近俺に冷たくねー?寂しいんですけどー」

「えっそう?」

水瀬「なんでも誘っても断わんじゃん」

「ごめん」

手を合わせて謝る

立花の事見ていたいからなんて言えない…

水瀬「俺と一緒にいるの、嫌…とか?」

ぱちっと目を合わせてくる。

「そんな訳ないじゃん!上原は私の大好きな友達なんだから」

水瀬「おう、友達、友達かー…」



辰己「なぁ、これ立花と莉子だよな」

辰己が私の目の前に立ってスマホの画面を見せてきた。

「これ…」

昨日一緒に横で寝ていた時の写真と手を掴まれた時の写真だった。

なんでこんな写真辰己が、

辰己に視線を向けると

私だけに分かるよう今にも泣きそうな、苦しそうな表情をしていた。

伊武ちゃん、良大、秀介までもがその表情をしていた。

他の生徒もその写真を見て騒ぎ立てる。

蒼井さんは私の方を見て、

結「私の彼氏を取ろうと誘惑するなんて最低」

睨んできた。

他の生徒も、浮気じゃん、結ちゃんが可哀想、軽蔑する

色んな悪口が私に全部向けられた。

「違う…」

反論したいけど言葉に詰まる、、

結「みんな奏翔に聞いてみようよ、蒼井さんが本当に誘惑してきたのか」

私が違うと言っても信じてくれない、立花がなんて言うか…

結「奏翔」

立花と目線が重なる。

ドンッ

机を叩く音が聞こえて皆の視線が

水瀬に向く

水瀬「いい加減やめろよ」

水瀬が私に近づく

水瀬「莉子が立花の事を誘惑した?な訳ないじゃん、だって…」

水瀬が私の肩を組んできた。

水瀬「俺と莉子付き合ってるから」

一気にざわめき出す教室


水瀬「毎日超ラブラブ、なんなら俺らのエピソード聞いちゃう?」


みんな興味がなくなったのかすぐにこの話題はおさまった。