「助けてくれたお礼したいからみんな何がいいか決めてね」

辰己「え~なにがいいかなぁ」

なんて会話をしながら教室に入ると目に入ったのが

停学が終わった蒼井結とその周りを囲っている女子たちだった。

私を怪我させたのは蒼井結と言うのは皆んな知っていた。最低だの、嘘つきだの悪口を浴びせていた。

私はいてもたってもいられなくて

「何してるの?」

強めに女子たちに話しかけた。

姉の机を見ると落書きが沢山されていた。

女子たちは私に心配の声をかけてくれる。

「心配してくれるのは嬉しいけど、こんな事してなんて頼んでないから」

女子たちは不満そうな顔をして離れて行った。

結「余計な事しないでよ…」

その言葉を無視する。

私は筆記用具の消しゴムを取り出して、ペンで書かれた文字を消す。

結「ねぇ、聞いてんの?」

「私見て見ぬフリなんか出来ない人だから」

許せたわけじゃないけど…

「めちゃくちゃムカついてる相手でも私には出来ない」

あー、全然消えないなぁ

秀介「俺も手伝う」

そのあと

立花、水瀬、辰己、良大、伊武くんが

手伝ってくれた。

完全には消えなかったけどある程度薄くなった。