俺たちは宿舎に戻り、莉子を先生達に任せて

救急車を呼んでもらった。

先生からは、各自部屋へ戻ってもいいと言われた。


水瀬「立花…」

俺は浮所を引き止めた。

水瀬「全部聞いたよ」

立花「今まで黙っててごめん…」

俺に一礼して謝る。

水瀬「立花に…聞きたいことがある」

あの時、雨の中立花を見た時に確信に変わった。

水瀬「莉子の事…好きなんだろ?」

一瞬動揺したように見えた。

立花「…好きだよ?…友達として、」

嘘つけ、

水瀬「ちゃんと答えろよ」

立花は、少し悲しいそうな顔で

立花「好きだよ…莉子の事めちゃくちゃ好き…」

はは、やっぱ両思いじゃん。

俺はその言葉を聞いて言葉が出てこなくなった。

勝手に聞いて勝手に落ち込んで
聞いたくせに性格悪ぃな俺は、

立花…俺たちは嘘のカップルだよ。

そう伝えればいいのに…俺は欲張ってしまう。

立花「冗談だから!ね!本当何言わせてんだよ!」

無理な笑顔を俺に向ける。

それじゃっと言って俺の横を通る

ごめん立花…

諦めるからもう少しだけ…莉子といさせて。