夜寝れなくて、こっそりと家から出る。

近くにコンビニがあるのでそこに向かう。

コンビニに入ろうとした瞬間

立花「莉子」

後ろから声がして振り返った。




「家の前まで送ってくれてありがとう、アイスもありがとね」

立花「おう」

心臓の音がドキドキと鳴るのが分かる。

私、まだ立花の事好きなんだなぁ…

立花「そーいやなんでこんな時間にコンビニ?」

「気分転換したくて」

立花「夜は1人で歩かないでほしい…心配するから」

なにそれ、心配なんてしないでよ

だって友達でも彼氏でもないんだから

「私が…1人で何しようと立花には関係ないじゃん」

少し強めに言い返す。

立花「ならせめて…水瀬と一緒に行ってほしい」

「水瀬?」

立花「付き合ってんだろ?良かったな。お前ら仲良かったし、お似合いなんじゃね」

素っ気なく言い返される。

「もういい」

立花に背を向けた瞬間、後ろから抱きしめられた。

立花「…っ莉子ごめん」

振り払えなくて、ぎゅっと胸が締め付けられる。

だって泣きそうな声だったから、

「立花?」

立花「振り向くな…急に抱きしめてごめん、じゃまた明日」

立花の方から離れて私に背を向けて帰って行った。

本当に立花はずるいよ…