「算数みたいに、公式があれば……か。」








盗み聞きしてしまった。








「雪」









元の家から持ってきた手鏡を持って自分の顔を睨む。








「……一人で大丈夫にならなきゃ。
大丈夫。大丈夫。……雪を守るんだ。」








雪を守るんだ。雪を守る。