嵐のような夜が終わり、俺は痛みが残りつつも数ヶ月振りに清々しい朝を迎える事が出来た。





〔もう、理絵が旦那と‥‥‥〕





と、考える必要が無くなったからだ。






それから理絵はすぐに携帯を借りに行ったらしく俺たちは気兼ねなく連絡を取り合っていた。








理絵:『もしもし、とりあえず弁護士さんをつけて旦那と話する事になったから。私たちだけじゃ法律の事はよくわからへんし。』








嵐士:『そっか、その辺の事は弁護士さんとうまくやりな。あいつがもう、ゴネたりなんかする事は無いと思うけどな。』








理絵:『うん、もう少ししたらほんとに嵐士と堂々と付き合えるね。』








嵐士:『もう大丈夫やねんから、焦らんでええからな。』











着実に、一歩一歩二人の明るい未来は近付いていた。