ピンポーン、と懐かしい音がした。 「いらっしゃい。」 「莉乃、会いたかった…。」 ドアを開けた瞬間、抱きついてきたのは翔真。 彼と会うのは2週間ぶり。 翔真と海に行った日から約1ヶ月が経ち、私は一人暮らしをしていたアパートに戻ることになった。 両親と相談して、2年生からまた大学に戻ることにしたのだ。