プロローグ

純恋side


「春日さん、そこのプリント職員室まで運んどいてくれる?」

「あ、分かりました」

そう言うと先生は

「よろしくね。」

と言って私を残して早足で廊下を歩いていった。

「はあ、早く帰りたいのに。」

文句を言いながら仕方なく大量のプリントを持って職員室に向かった。

廊下を歩いていると玄関前の大きな鏡が目に入った。

そこに写っているのはマスクをつけている私ー。