あの夏の君

3階から、急いで階段を下っていった、
その時だった。
トンッと背中を誰かに押された。

「え....?」

押した人のシルエットは見えるけど、
暗くて顔はよく見えない。
けど、少し笑っているように見えた。

そんなことを考えている隙に、大きな音を
立てて、私は落ちた。