「ばーか。薄々気づいてたわよ、
あんたが人間じゃないことくらい」

涙がボロボロこぼれてくる。

「会い、たい!
勝手にいなくならないでよぉー」

あぁ、気づいた。私、碧のこと好きなんだ。
大好きなんだ。

「初恋だよ!大好きだよ!
私のこと好きなら、一緒にいてよぉ」

しばらく、涙は止まらなかった。
そんな私を慰めるかのように、
海は、ゆらりゆらりと動いていた。