あの夏の君

「君、面白いね」

少し笑いながら、そう言った男の子。

「え、?」

「あぁ、ごめんごめん。僕の名前は、
夕凪 碧(ゆうなぎ あおい)よろしくね」

いつのまにか、自己紹介されて、
いつのまにか、よろしくされた。

「君の名前は?」

「私は、生駒 麗。18歳」

少し驚いた顔をして、

「まじ⁉︎同い年じゃん」

そう言われて、全身を見る。とても、同い年には、思えない。

「ホントに?」

「疑わないでよ。本当だよ」

これが、私たちの出会いだった。