すぐに退部届を書いて、顧問に出した。

「本当にやめちゃうのー?」

「はい。怪我の件もあるので」

「リハビリしたらできるんでしょー?」

私が必要でやめて欲しくないのか、
新たに部長を決めるにがめんどくさいのか、

「どっちなんだか、」

「ん?何か言ったか?」

「いえ何も。私は退部しますので、」

私を引き止める声を、背中で聞きながら、
部室を後にした。