放課後はキミと。



ちょっと待って!!
もしかしなくても、これは!!!!!!

危険を察知したあたしは、気付けば顔を背けていた。
横目で涼村くんを窺うと、彼は拗ねたように唇を咎めている。

「なんで避けるの」
「いや、早いっす! 展開がついていけないっす!」
なにその口調。とふはっと笑う。

いや、こちとらさっきから心臓がついていけてないんですけど!!

「あのさ、付き合うの、初めて?」
真っ赤な顔をしたあたしの額に、こつんと額を合わせて、いたずらっこの笑み。
「……はい。そうですけども」
バカ正直に応えると、そうだよね。と小さく呟いて。
「俺もだよ」
なんてまさかすぎる発言。
「え!?」
「なに、その驚き」
「いや、とても初めての方のような動きじゃなかったので!」

どうして付き合ったこともないのにあんなにキスまでスマートに誘導できるのか。
涼村くんこわ。

「女子にこんなことすんの初めてだよ。今だってすげーどきどきしてる」
照れたように笑うその姿は、さっきとのギャップが激しくて悶えそうだ。

あたしの前髪をよけたと思ったら響いた、ちゅっと軽いリップ音。
額に落ちた熱。

ーーーー!?

「俺が卯月のはじめて、全部もらうね」
意地悪くそう笑われて、あたしの心はついていけなくなった。

いや、緩急が激しすぎる!
さっきのちょっとかわいい涼村くんはどこにいったの!

頭が爆発しそうになるあたしの姿を、涼村くんはただ楽しそうに見つめるのだった。