―――古家苺佳28才と大林瑤子 26才 ―――
最初の物言いに困惑し、いきなりの質問にも気持ちが付いていけず、のみならず、
そんな理不尽な物言いをする相手にドキドキするなんて、そんな自分が許せず。
怒りを選ぶと身体中が怒りに震え出すなんて。
こんな無礼な人間に未だかつて出会ったことがなく、怒りとの付き合い方が
へたくそな私は次の一手に悩んだ。
もうやだ、これ以上喧嘩したくない。
どうすれば最悪の状況から逃げ出せるだろうか・・・。
今度は私のほうが彼女の視線から逃げ出していた。
そんな二人しかいない部屋に他の保護者達が次々に入って来たので
どうにか難を逃れることができた。
そして私も他の父兄に混じり適当なところに座った。
痛い、痛すぎる。
改めてさっきの自分の台詞を思い出した途端、苺佳はたまらなくなった。
『誘惑する気なんてサラサラありませんから・・』って何?
どこからそんな発想が出てきたのか。
男性ならいざ知らず女性相手に・・いくら考えてもよく分からず、凹んだ。
一方、苺佳の混迷が続く中、瑤子のほうは『参ったなー』などと、
本当に参っているのかどうかも怪し気な口調で呟くのだった。
最初の物言いに困惑し、いきなりの質問にも気持ちが付いていけず、のみならず、
そんな理不尽な物言いをする相手にドキドキするなんて、そんな自分が許せず。
怒りを選ぶと身体中が怒りに震え出すなんて。
こんな無礼な人間に未だかつて出会ったことがなく、怒りとの付き合い方が
へたくそな私は次の一手に悩んだ。
もうやだ、これ以上喧嘩したくない。
どうすれば最悪の状況から逃げ出せるだろうか・・・。
今度は私のほうが彼女の視線から逃げ出していた。
そんな二人しかいない部屋に他の保護者達が次々に入って来たので
どうにか難を逃れることができた。
そして私も他の父兄に混じり適当なところに座った。
痛い、痛すぎる。
改めてさっきの自分の台詞を思い出した途端、苺佳はたまらなくなった。
『誘惑する気なんてサラサラありませんから・・』って何?
どこからそんな発想が出てきたのか。
男性ならいざ知らず女性相手に・・いくら考えてもよく分からず、凹んだ。
一方、苺佳の混迷が続く中、瑤子のほうは『参ったなー』などと、
本当に参っているのかどうかも怪し気な口調で呟くのだった。