自殺教室

机はまっさらで少しの汚れもない。
几帳面で真面目な千秋のことだから、毎日掃除のときに丁寧に拭き上げているのが想像できた。

一浩はそのキレイな机にマジックでラクガキを始めた。
それも汚い、攻撃的な言葉を並べる。

とても言葉に出すことができないような言葉も、そこに書きつけた。
そして何食わぬ顔をして机に突っ伏して、千秋が来るのを待ったのだった。

登校してきた千秋の反応はそれほど大きなものじゃなかった。
自分の机を見た千秋はつらそうな表情を一瞬浮かべて、次には自分で雑巾を取りに行っていたのだ。

誰かに泣きついたり相談したりすることはなかった。
まるでこれは自分の仕事だと言わんばかりに無言で机を拭いていく。

その様子を見て一浩はますます腹が立った。
なんで泣かないんだ。

なんで誰かに相談しなんだ。