手の先はとても冷たくて、まるで自分のものじゃないみたいだ。
一浩が歩くといつも大きな音がする。
腰やカバンににジャラジャラとストラップをつけていて、大股で力を込めて歩くからだ。
その足音が近づいてくるにつれて教科書の文字が読めなくなってくる。
全神経が耳に週中して、音を聞き逃さないようにそばだっていく。
そして一浩が通路を通り過ぎた瞬間、全身の力が緩んでいく。
よかった。
今日はなにもされなかった。
安心したのもつかの間、後ろから髪の毛を引っ張られた。
痛いほど強く引っ張られて頭がガクンッと後ろへ反る。
それを見て一浩は笑い声を上げた。
他のクラスメートたちも何人かが笑い声を上げる。
途端にカッと顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
そして屈辱的な気持ちが沸き上がってきた。
「お前、イジメられてるくせに油断しすぎだろ」
一浩はそう言ってひときわ大きく笑ったのだった。
一浩が歩くといつも大きな音がする。
腰やカバンににジャラジャラとストラップをつけていて、大股で力を込めて歩くからだ。
その足音が近づいてくるにつれて教科書の文字が読めなくなってくる。
全神経が耳に週中して、音を聞き逃さないようにそばだっていく。
そして一浩が通路を通り過ぎた瞬間、全身の力が緩んでいく。
よかった。
今日はなにもされなかった。
安心したのもつかの間、後ろから髪の毛を引っ張られた。
痛いほど強く引っ張られて頭がガクンッと後ろへ反る。
それを見て一浩は笑い声を上げた。
他のクラスメートたちも何人かが笑い声を上げる。
途端にカッと顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
そして屈辱的な気持ちが沸き上がってきた。
「お前、イジメられてるくせに油断しすぎだろ」
一浩はそう言ってひときわ大きく笑ったのだった。



