自殺教室

学校の門が見えてきた瞬間千秋は大きくため息を吐き出した。
今日もこの牢獄のような建物の中で1日を過ごすことになる。

誰とも話さず、誰とも目を合わさず、まるで透明人間になったように振る舞わないといけない。
昇降口の前まで来るとストレスで心臓がドクドクと跳ね始めた。

それを押し殺して靴を履き替える。
以前上履きにラクガキされていたことがあるけれど、今回は大丈夫だったと胸をなでおろす。

買い直して新品同様となった上履きをはいて階段を上がる。
そんな千秋の横を沢山の生徒たちが追い越して行った。

千秋の足は依然として重たくて、階段を上がるのが一苦労だったのだ。
行きたくない。

教室に入りたくないと全身で拒絶している。
だけどそれができないのが問題だった。