自殺教室

☆☆☆

その日は朝から憂鬱な気分で家を出た。
今日も2年B組の教室へ行けばきっとイジメを受ける。

それがわかっていながら学校へ向かうのは、どうしても気が重かった。
どうしてこんな気持で学校へ行かなければならないのか、その理不尽さを吐き出す場所もない。

重たい足をひきずるようにして学校へ向かう。
いつもは道の花壇にうえられている花々を見たり、空の様子を眺めたりしながら登校するけれど、イジメが始まってからは常にうつむいて歩くようになっていた。

千秋の視界に写っているのは灰色のアスファルトばかりだ。
色とりどりに輝いていたはずの毎日は、いつの間にか灰色に染まってしまった。

その原因も、直し方も千秋にはわからない。
このまま永遠に学校に到着しなければいいのにと願ってみても、その願いが聞き届けられたことはなかった。