静かな部屋に一定のリズムでなる秒針。



なにかを考えている訳でもなく、かと言って考えていない訳でもない。



このとき、わたしがなにを感じているのか、自分自身でもよくわからない。



わたしの意識と肉体が分裂して、どこか別々の、遥か遠くの場所にあるような気がするんだ。



実際、そんなことあるはずない。



わかってるのに、わかっているはずなのに、そう思ってしまう。



不思議だよね、自分の体なのに。




この世は本当にわからないことだらけだ。