色とりどりのネオンが街中にきらめく。



人が塵のように小さい。



バイクのエンジン音がやけに大きく聞こえる。





そう聞こえてしまうのは今日もわたしがヒトリきりだからなのかもしれない。





ここは街中にある、いわゆる高級マンションと言われる建物の最上階。





壁一面がガラス張りになっていて、ここからなら街全体が一望できる。





そこでわたしは電気もつけず、薄暗い部屋でただヒトリ、ソファにうずくまりながらぼんやりと夜景を眺めていた。





部屋の時計の短い針はとっくに12を過ぎている。





それにもかかわらず、窓の外の光がやむ気配はない。