Moonlight−月光−

「ご、ごめんな、加代さん。わ、悪いやつじゃないんだ。熱くなるとつい、思ってることが口に出ちゃうだけで」



阿斗が必死にフォローしてくれる。




でもね阿斗、わたしは悪いやつだよ。




「っ、ごめんなさい……っ」



とうとう、彼女は逃げ出してしまった。




「加代さん!」



阿斗もその後を追ってしまう。




その場にぽつんとヒトリ残されたわたし。




ここでも、わたしはヒトリなのか。







「ごめん」



そう言いたいのに言葉が喉に突っかかったまま出てこなかった。