Moonlight−月光−


ざまぁ。



わたしはニヤリと口の端をあげた。



多分わたし、今最高に悪党顔になってる気がする。


…いや、多分じゃなく確実に。




「おい、心乃。大丈夫かよ」



「うん、ヘーキ。ちょっと階段から落ちただけ」



「よかっ……は?階段からって…。大丈夫なわけねーだろっ!」



わたしを怒鳴る阿斗、なんか、お母さんみたい。




「それに、全然そんな雰囲気には見えなかったけど」




不服そうな阿斗。



まあ、さっきの状況を見たら、誰だって不快だよね。




「すっげぇ音がして、来てみたら心乃がケバい女子と喧嘩してんだもん。まじビビったわ」




…別に、喧嘩じゃないけど。