「阿斗は?」 「俺も普通かな。去年とあんま変わらん」 阿斗、人気者だもんね。 ほんのちょっとだけ彼を羨ましく思った時期がある。 誰にでも好かれる彼が、 頼られる彼が、 羨ましくて、そうなりたいと思った。 でも、世の中の人が求めるのは阿斗であって、わたしじゃない。 それが分かってからなんとなくわたしと阿斗の間にはわたしにしか見えない壁がある。