中央で囲まれていた人物はものの数分で不良たちを殲滅させた。 圧倒的力の差。 凄い。 そう思った。 いや、きっとそう思うのは当然のこと。 でも、にわかに現実のこととは考えられなくて。 言葉が出てこない、考えつかない。 身体の奥の方でなにかが疼く。 心臓が大きく波打つ。 胸が踊る。 初めて感じるわたしの中のナニカ。 いつの間にかわたしは立ち上がって、食い入るかのように窓の外を見つめていた。 じっと、瞬きもせず。 ただひたすらに、見つめていた。