「それに、桜乃に余計な、
迷惑かけないように大学の親友に頼んだ」



そう言葉を続けると、晴くんは。



「だから、今朝の女。
寺田は、俺の親友の彼女ってわけ」



説明を終えて、
〝分かった?〟って表情で聞いてくる晴くん。



いま、晴くんに彼女がいないなら。



やっぱり........................



「.........っ、う、あ、そのっ。
彼女、いないなら私が、起こしちゃ、だめ?」



断られるかもしれないけど。



ダメ元で聞いてみた私。



すると、晴くんは。



「......っ、訳わかんねーけど、桜乃は良いの?
俺、また抱きしめるかもしんねーのに、」



そう、ボソッと呟くように口にした。



「.........っ、嫌なら行かない、もんっ、」

「ん。分かった、」



晴くんは、謝りに来ただけかもだけど。



晴くんママが帰って来るまで、
──────晴くんを起こすことなった。