…何も感じない薄暗い心の中。その中にずっと閉じこもっている。
「こんなこと望んでるわけじゃないんだけどなぁ」










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「みんなおっはよ〜!!!」

私がいつものように扉を開けて、クラス中に私の声が響くように挨拶をした。



…数秒しても、返事を返す人はいなかった。
おかしいなぁ、いつもなら仲のいい友達が1番に返してくれるんだけどな〜と思ったが、今日はみんな疲れているんだと思うようにした。

私が一歩教室に入ると、何人かヒソヒソと話し始めた。嫌な予感がした。

だって、私の方を見て話しているのだから。
気になって、話しかけに行こうとその子達のところへ行ってみた。


「ねぇねぇ!何話してるの?」

と声をかける。
すると明らかに誤魔化すように

「っえ?な、なんでもないよ!ただ、今日の課題なんだっだっけって話してただけだよ!気にしないで!」

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今思えば、おかしかった。
あの時もっと早く気づけていれば、もっと早く異変に気づけていたら、変わってたのかもしれない。





「はっはっ、グスッはっ…っ、は、ッ」

気がつくと、私は学校を飛び出して泣きながら走っていた。自分でも整理出来なかったんだろう。皆んなに嫌われたことが、とても嫌で信じられなかったのだろう。


まさか、街路樹の植えてあるブロック塀の壁を曲がったところに人がいるなんて思わずに





ドンッ