今までも、これからも

「「………………」」

絶対にやらかした。こんなこと初対面で尚且つ年下の女に言われたくないよね。ちょっと気分悪くされましたよね、じゃないとこんな無言なことないもん、

「そんな、そんな大それた人間ではないんですよ僕は」

「ん、?望月さん?」

「…この名前は父が付けてくれたんですけど、星さんと同じようなことを言っていたんです。その後こう言われました。蓮の花の上に立てる人間になれ、と。」

「その言葉は僕を勇気づける言葉であると同時に、僕を縛るものでもありました。名前に恥じないように生きなくては、この名前が似合う人生を送らなくてはと強く思うようになったんです。」

「だからこの職業を選んだ。人を笑顔に、幸せにできる、この職を。」

……名前は、時として自分を縛る。それは私自身も感じたことのあるものでした。こんな根暗な人間に星なんて名前付けないで欲しかったって思ったこともあった。そう思う度に、こんな考えしかできない自分を責めた。でも、何もしなかった。言いたいだけ言って思うだけ思って、何も成長しなかった。しようともしなかった。


「望月さんは、やっぱり名前の通りの方だ」