「うん。俺も好きだよ?」
「違う……僕は先輩のことが好きなんです」
これは勘違いじゃない……よね
「ひとまず2人共車乗りな。ここだと目立つから」
他校生が校門で抱き合ってたら何事かと注目を浴びている
「うん」
いっくんの提案を飲み俺達は車へと乗り込んだ
乗り込むのはいいがお互い何と切り出していいのかわからず無言
「俺、永和の用事があるから少しここで待っていてくれるか?」
いっくんはしばらくすると車を駐車場に停めて俺達を残して車から降りた
「あの……」
「温が前に言ってた気になる人って俺のこと?」
「……はい。先輩は雲の上のような存在だから僕なんかが好きになっちらいけないって思っていたんですけど……」
「そんなことない……俺は嬉しいよ」
あの時から俺のこと好きで居てくれたってことだよね



