学校から出ようと校門に向かうと
「あれ、いっくん……と温?」
何故かいっくんと温が居た
「話ついたんだろ?」
「うん」
「だったらそう伝えてあげな」
いっくんは温を安心させる為に連れて来たのか
「温、もう大丈夫だからね。あいつらは一生現れない」
「本当に……?」
「少しでも温に何かしようとすれば俺が対処するから大丈夫だよ」
温は俯き
「みっ……温!?」
突然しゃがみ込んだ
「どうした?体調悪いか?………うわっ」
慌てて駆け寄ると今度は抱き着かれ支えきれず後ろに倒れた
「ありがとうございます……」
「お礼を言われることなんて何もしてないよ。ただ俺が勝手に温を守りたくてしたこと」
「先輩……好きです」
………えと、今のは後輩として……だよね?



