【BL】泡沫の恋





「彼らの親が政治家、ヤクザ、医者、弁護士と来たもんだ。逆らえないのでしょう」

「そんなことは……」

「あなた方では話になりませんので最後の質問を彼らにします」

「ハッ…なんだよ。何でも答えてやるぜ?」

「被害者に謝罪する気はあるか?」




これが最後のチャンスだ





「ねーよ!!俺ら何も悪いことしてねぇしな!!ただ、遊んでただけでたまたま相手が怪我してるだけだろ」






これほど救いようの無い馬鹿だったとはな






「………もしもし、いっくん?よろしく」




俺はその場でいっくんに電話をしてすぐ通話を切った


そしてすぐに





「何だ?」




彼らの携帯がほぼ同時に鳴り始めた





「電話に出て下さい。良いお知らせですよ」




俺は微笑んで彼らの電話に耳を傾ける