「それより春ちゃん1人?ひさくんは?」
「永和は会社置いて帰って来た」
「……あとからいじけるよ」
「知るか。あの馬鹿が悪ぃんだよ」
また、喧嘩したのか
それでも本気の喧嘩にはならないから痴話喧嘩は我が家の日常
「それより紹介するからリビングに来て」
俺は温に渡す用のコーヒーを淹れて春ちゃんと一緒にリビングに戻った
「温、俺の母親の春」
「はっ…初めまして平坂温と言います」
「初めまして………ちょっとごめん」
春ちゃんは突然温の首筋を匂い出した
「春ちゃん?」
「君……オメガか」
「あ……はい……すみません」
「あぁ、いや、責めるつもりは無い。俺もオメガだからな。ただ……」
春ちゃんはチラッと俺を見る



