ずっと話に着いていけない
「はぁ……温、お前の運命の番が現れたんだろ?」
「どうしてそれを……」
「帝を雇ったのは俺と永斗だ。そもそもあいつバイトの面接にこの広告の子と運命の番なので働かせて下さいって言って来たんだ」
それじゃあ、えっちゃんは僕の運命の番が居ると知ってイギリスへ?
「運命なんかに負けたくないんだとよ」
「え?」
「運命の番じゃなくても温との未来を掴む為にイギリスに行った」
「つまり……」
「誰からも認められる存在になったら、温を迎えに行くだとよ」
僕は捨てられた訳じゃない?
えっちゃんのこと待っていて良いの?
「アルファだって不安になるんだ。番ってしまったらもう二度と手放せないからな」
それがアルファ側の問題?
そんなの僕にとっては問題でも何でも無い
えっちゃんが傍に居てくれるだけで幸せなのに