発情期が近いと言えど自分の精神状態でフェロモンも安定していない
このままじゃ和心ちゃんにまた迷惑かけちゃう
「1人で帰らないのよ。誰かお迎え来てくれそう?誰も居ないなら私が送るわ」
「大丈夫だよ」
「……そう」
まだ完全に発情した訳じゃない
和心ちゃんの忠告も聞かず僕は1人で学校を出た
電車に乗って向かったのは自宅ではなく
「……居ない」
菫だ
店内もバックルームにもえっちゃんは居なかった
「あれ、平坂さん。どうしたんですか?シフト今日違いますよね?」
「帝くん……」
「顔色悪いですけど…」
「……大丈夫です。僕帰ります」
帰ろうと踵を返すと
「……平坂さん。ちょっと」
「……痛っ……みっ…帝くん?」
帝くんに腕を捕まれそのままバックルームに引きずられた



