15分で1周する観覧車で、口付けされていたのはほんのわずか1、2分だったはず。

だけど半周回ってからのその瞬間は、体感で数えるととても長くて。

まるで唇にされているかのような感覚。時間が止まったみたいに体を硬直させて、甘いしびれにドキドキしていた。

その1、2分の中、一度だけ途中で耐えきれなくなり、うつむいて終わらせようとしたんだけれど、キングはそれを許してくれず。

「……まだ」

そう囁きながら、下から覗き込むようにして同じ場所に唇を当ててくる。

息をするのも恥ずかしくて、赤面していることが自分でもわかってしまうほど顔が熱かった。