“いつから好きだったのか聞いてんの”

“めっちゃ最初から”

昼休みに耳にした、屋上での言葉を思い出した。

痛いほど強い視線と、自分でも火照るのがわかる頬。

寺尾の気持ちを知ってしまった今の私には、それはもう友だちとしての優しさじゃなく、男としての告白にしか思えない。



──その夜、私は大樹に電話をかけた。

私のずるさを、全て話すために。