いつもより少しだけテンションが高い美奈と、疑われて穏やかさを失った並木のやり取りは、とても面白くて。

男子を苦手に感じていた私が、並木たちに混ざっていて、美奈は嬉しかったのかもしれない。

彼女は私の腕にしがみつきながら、男子たちと騒いでいる。

その横顔を眺めていた私は、視線を遠くの西棟へと移した。

「……」

困らせてしまうのかもしれない。

だけど、繋がる理由を見つけてしまった今、私の心はまたそこへと向いてしまうんだ。