別れさせ屋に依頼をした私の結末

――昼休みを迎え、席を立った私のそばに、今日もクラスメイトの北村さんが駆け寄ってくる。

「一緒に食べよ!」

北村さんは、私と美奈が別で過ごすようになってから、毎日こうやって誘ってくれていた。お昼だけじゃなく、体育でふたり組を組むときなども。

「ごめん、今日は……ちょっと別の子と食べるから」

せっかくだけど、断った。

今日は図書室で食べるつもりでいて、朝からこの時間を待ちわびていたから。

それに、北村さんのグループに混ざっても、他の子たちとはうまく話せていないし、仲を取り持つように間に入ってくれていた北村さんには、申し訳なさを感じていた。

「そっかぁ。……仲直りできるまで、いつでもうちに来ていいからね」

「……ありがとう」

北村さんに言われて、教室の廊下側の席を見る。

寺尾と並木のふたり、今日はここで食べるみたいだ。

カバンからパンやお弁当箱を出す彼らを見てから、美奈の席に目を移す。