あしたのあたし

「お待たせ」

バスローブを着て、濡れた髪をタオルで拭く高槻君。こんな格好の高槻君、当たり前だけど初めて見た。ちょっと見とれちゃうかも。

「どうしたんだ、マキ? 俺のことそんなに見つめて。可愛い奴だな」

そういえば忘れてたけどあたしも同じような格好してるんだ…。こんな格好を高槻君に見られるなんて、ちょっと恥ずかしい。

「その…、高槻君…」

「心配しなくていいから。俺がリードしてやるから」

そう言って高槻君はあたしにキスをしてきた。最初は優しいキス、だけど場所の雰囲気も相まって、やがてあたし達の舌が絡まりあう濃厚なキスになった。

「マキ…」

高槻君の吐息が交じった優しい声。その声と共に、高槻君の手があたしの体に巻かれたバスタオルへと伸びてくる。一瞬の間のあと、あたしはベッドに押し倒された。