Side桜
目を覚ました時はもうお昼だった。
そして横には私の手を握って寝ている洋介さんがいた。
もしかしてうなされててたから手を握っててくれたのかな?
だからかな、久しぶりにちゃんと寝れたのは。
やな夢は見てたんだ。
だけど、何だか心に温かいものが触れたような気がしてもうそこからは嫌な夢は見なかった。
洋介さんのおかげか。
「んっ。」
感謝の意を込めて洋介さんをみていると洋介さんはゆっくりと目を開いた。
「ん、いつのまにか俺も寝てたわ。
あ、桜大丈夫か?」
「久しぶりにちゃんと眠れたよ。洋介さんのおかげで。ありがとね。」
お礼を言うと照れくさそうに笑った。

