初恋時計。

【後日談】
それから数年が経ち私は、ふるさとで仕事をしている。
今はコウと煇と私の3人暮らしをして、煇とは大学生の時告白を受けて、付き合っている。
今日は農家のお手伝いをしたら3人でお花見に行こうと考えているところだ。
悠や愛夜は今でも都会に住んでいるが、たまにこっちに遊びに来てくれる。

「やっと手伝い終わったー。」
私は大きく背伸びをし、二人を呼ぶ。
「はしゃぎすぎ。子供みたい。」
と煇は言う。
私は言葉に驚いていたが、二人は笑っていた。

「桜大きいー。」
私達は車を出して、市の観光名所まで来ていた。
「やっとついたな。」
「運転ご苦労様でした。」
「ほら、2人とも早く降りてー。人いっぱいになって桜見えなくなっちゃう。」
「そんな急がなくても平気だって。」
「ええ。この時間はまだお昼前なので、激混みというわけでは無いですよ。」
おー。流石AI、舐めてた。

少し歩き、私達は桜を見ながらさっき買ったお団子を食べる。
「コウは綺麗だなー。とか感じるの?」
「多少は。ロボットですけどね。」
「人間みたいだな。」
と、すかさず煇は突っ込む。

私は何もなくても、誰かが側にいてくれる。そんな日常が大好きだ。
この世界に生まれて後悔ばかりだと思ってたけど、そんなことはなかった。

功、お母さん天国から見えていますか、
今日は、とっても。
       
         ー桜が綺麗ですね。ー