すると、翔くんはちょっと俯いて「会いたいと思ってたの、俺だけかよ。」なんて呟くから、ちょっと胸が傷んだ。


慌てて正直に理由を話す。


「ち、ちがくて。あの…さっき…Tシャツめくってたとこ見られちゃったから、はしたないって思われたかなって。しかも、まだ汗拭き取り終わってなくて、それが、ちょっと気になって…」


俯いて、そう言った私の手から、翔くんが汗拭きシートを取った。


「え…翔くんも使うの?」


「ちげーし。」


そう言うと、翔くんの腕が私の腰に回されて、引き寄せられた。


その勢いのまま、私はそのまま翔くんの胡座の中に納められる。


シャワーを浴びて、石鹸の香りをまとった翔くんから、いつも以上の色気を感じる。


程よく筋肉のついた腕が、ちょうど私の胸の下を通って、抱きしめてくる。


胸のドキドキが止まらない。


背中に翔くんの鍛えられて引き締まった体を感じて更に心拍数が上がった。