「紗英…好きだよ。」
首筋への口づけをやめて、また首元に顔を埋める翔くんが優しく囁いた。
下着に沿って動かしていた手をTシャツから抜いて、私の首元に手を回して、ギュッと抱きしめてくる。
「紗英も…俺のこと……好き?」
「…!」
翔くんの両腕に優しく抱きしめられて、耳元で、好き?なんて尋ねられて。
ドキドキし過ぎて息の仕方がわからなくなりそう。
「ねぇ、好き…?」
また囁かれて、私は観念したように気持ちを言葉にした。
「わ、私も…」
首元に顔を埋めたまま、翔くんが私の答えを待ってる。
「私も…好き。」
なんとかそう言うと、翔くんが首元でフッと笑った。
「…かわい。」
心臓がドクンと跳ねた。
そのまままた翔くんが腕に力を入れて、ギュッと後ろから抱きしめてくる。
――どうしよ。この雰囲気って…
そう思っていると、翔くんが呟いた。
「やっば…」
「ん?」



