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……なんでこんな事になったのか。

「お、これも可愛い。着てみて。…あっ、これも一緒に!」
「おー!やっぱり綾那は黒が似合うね!あー…化粧もしたい。赤めのリップを塗ったらよく映えるだろーな…。」

私は着せ替え人形だっただろうか…。

ああ、これで何着目?10はとうに変えた気がする。

「わぁ!お客様、とてもお似合いです!!」
「こちらのワンピースもご試着ください!」
「美人さんですから、なんでもお似合いになりますねぇ!」

そういえば…いつの間に店員さんがこんなに集まったのだろう?
みんなキラキラした瞳で私を見つめている。
店員と類の総動員…勝てるわけがない。

ただ言われたとうりに着替えるだけだ…。

私はこの後も長い時間、死んだ魚のような目で試着室に佇んでいたのだった…。

「よし!決めた!これと、これと、これに、これ。あとこれも!全部買おう!」

類が顎に手を当てながら服を見て悩んでいるかと思うと、勝手に買う服を選び始めた。
その服の数はじゅうーーいや、数えたくない。

「は!?」

驚きに口をパクパクさせている間にも話は進む。

「わあ!沢山のお買い上げ、誠にありがとうございます!!」

店員さんたちは目の前にいる大きな魚に興奮状態だ。

「え、ちょっ…」

「じゃあ、このカードで一括で。」

(なんで私の服を類が!?てか話進むの早すぎ!)
支払いを行うカウンターには山積みになった服たち。
店員さんたちが総動員で袋に詰めている。

「かしこまりました。」

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本当に久しぶりの更新です!
ページ数少なくてすみません!(^_^;)