「う、うん」

やっぱり、と思った時にはもう遅かった。

「ようこそぉ〜〜」

「うわっーーー!!??」

入った瞬間に出てきたお化けにびっくりして先輩はしゃがみ込んでしまう。

「せ、先輩!立てますか……?」

「ん……ごめんね」

「誰しも得意不得意があります。私もお化け屋敷が好きになるまではずっとお兄ちゃんと……」