私の恋人は完璧じゃない

「……え?」

「先輩、可愛いですね!」

私の言葉が理解できないと言う顔をしていた先輩に、もう一度同じことを言う。

「私、お兄ちゃんにもう服を選んでもらいません」

「なっ⁉︎なにもそこまで———」

「だから!!」

私が先輩の言葉を遮るように叫ぶと、先輩は口を閉じる。

「だから、先輩が私の服をたくさん選んでください!」