私の恋人は完璧じゃない

なんかもっと可愛らしいこと……先輩のために頑張ったんですっ♡とか言えたら……

いや、確かにヒロインが言ってるのは聞いたことがあるけど、そう言う子は

だいたい自分でやってるな。

うん。

私には無理だぁ……。

自分の女子力の無さに幻滅していると、右手に何か柔らかいものがふれた。

恐る恐る手から辿っていくと、少しムッツリした先輩の顔があった。

「え、先輩?どうかし……」