「お待たせ千鶴ちゃん!!ごめんね、電車が遅れちゃって……」

時間に遅れたことを気にして走ってきたのか、息が切れて、肩を上下させている。

……先輩、走ってきたんだよね……?

今の今まで走っていたはずなのに、安定の爽やかさで、なんなら少し色気まで出してしまっている

先輩に、いつもの先輩だなと思いつつ、困惑してしまう。

だって……普通走ったら汗かくじゃん!

臭くなるじゃん!

ベタベタするじゃん!