「一緒に行きませんか? 私、前・魔王様とショッピング・モールに行ってみたいです!」
「ミクルさんが案内してくれるの?」
「ぜひぜひ!」
「なら、僕は運転手をしよう」
り、理事長が運転手? なんて贅沢!
「えー、僕だけ除け者?」
「貴方の服を買いに行くんだから、おとなしく留守番していなさい。そんな格好じゃ、どこにも出歩けないわよ」
うん……ハロウィンの仮装行列以外は……
「でも、そうねえ、そのあとで貴方がミクルさんとこっちでデートしている間は、私が魔界に戻って、貴方の代理でも務めてあげようかしら。そうすれば、ゆっくりデートできるものね」
「母上、ホントに?」
「ありがとうございます!」
魔王様と人間界でデート!
そのときに誕生日のお祝いをやり直してあげよう。
私はそう決めていた。
おしまい



