理事長室は他の部屋とは違って、光沢のある立派なドアがついていた。
引き戸じゃなくて、開き戸なんだ。
ノックをすると、ドアが開けられた。
部屋の奥には机、そしてその手前には応接用のソファがあって、理事長と前・魔王様が並んで座っていた。
「いらっしゃい」
「ミクルさんもこっちに来て座って」
ふたりして微笑みかけてくれた。
おや? それなら、このドアはどうやって開いたの?
「えっ……」
手前を見上げて驚いた。
「どうして魔王様がここに!?」
魔王様は、あっけに取られている私の手を引いた。
そうして理事長と前・魔王様の向かいに、魔王様と並んで座らせられた。
「どうして魔王様がここにいるんですか?」
私はもう1度尋ねた。



